生け花とフラワーアレンジメント

同じ花を扱う「いけばな」と「フラワーアレンジメント」の違いについて、はっきりと定義はされていません。あくまで感覚的にはなりますが、多くの場合にはどのような分類をされているのでしょうか。
いけばなは、花をいけることから呼ばれています。花に限らず、枝や苔なども使用しますし、いける花器も表現のひとつです。花一輪、枝一本一本の動きで空間を表現していきます。絵画を鑑賞する時のように、空白や空間も作品の一部です。平面的な捉え方をすると言えるでしょう。また、一般的にいけばなを鑑賞するときには、正面から見ると言われています。そのため見る方向も含めて、作品づくりを行います。なるべく少ない本数で空間を表現するため、引き算で行われることが多いそうです。
一方、フラワーアレンジメントは名前の通り、多くの場合は西洋のものです。装飾花とも呼ばれており、色やボリュームを使って魅せていきます。花屋に売っているブーケやリースなどが該当します。正面から見て楽しむいけばなと違い、どの方向から鑑賞することも可能で、三次元的な空間の使い方をします。少ない本数で作品を作るいけばなに対し、多くの花を使って空間を埋めていくフラワーアレンジメントは、足し算の考え方とも言えるでしょう。見た目も華やかで大きさもさまざまなため、プレゼントとして使用ができます。宅配サービスなどもあるそうで、花の持つ意味からシーンに合ったプレゼントを選ぶことも可能です。
いけばなのプロのことを挿花師や華道家、いけばな作家などと呼びますが、並行してフラワーアレンジメントを行っているという人もいるそうです。どちらも花を使い、花で表現をするという意味では同じ括りになるのかもしれません。