左利きの場合

いけばなをはじめてプロとアマは問わず華道家を目指したいという人の中には、左利きの人もいるかもしれません。現在社会においては利き手で不利になる場面は少ないですが、かつての武士は全員が右利きに矯正されていたそうです。いけばなは伝統文化のひとつですが、作法の話であれば、左利きでも問題ないそうです。年配の先生の中には気にする人もいるそうですが、ほとんどの場合、「手付きに難がなければ左利きでも問題ない」と考えるそうです。中には右手でも道具を使えるように、自主的に矯正をする人もいるそうですが、絶対にやらなくてはいけないわけではないようです。鉛筆や箸もそうですが、正しく使えるということが大事になってきます。
左利きが使いにくいものとしては、花鋏があります。多くの花鋏は、右利き用に作られているそうです。左利きであってもそのまま左手で使うことができますが、切れ味が劣ることも多いため、右手で使えるように練習する人もいるそうです。数は少ないですが、左利き用の花鋏も存在します。左利きの人が花鋏を使うときは「左手で無理やり使用する」「右手に持ち替えて使用する」「左手用の花鋏を使用する」という方法が考えられます。どの手段であっても不作法にはなりませんので、自分に合った方法で花鋏を使用しましょう。
ただし、いけばなを生ける順番は左から右の位置となることが多いそうです。そのため左利きの場合は既に生けてある枝などの腕がぶつかりやすく、多少はやりづらく感じるかもしれません。しかし当然ながら例外も多く、枝や花によっては逆方向から生けることもあります。その場合には左利きの方がやりやすくなりますので、一概には言えない問題と言えるでしょう。左利きだからいけばなができないということはありませんので、利き手を気にせず挑戦してみましょう。